七五三の肩上げをしよう!自宅で出来る簡単な方法を紹介
七五三カメラマンより秋になると七五三のシーズン到来☆
七五三のお子さんに「自分たちの着物を着せたいなぁ」というパパママも多いでしょう。
しかし、子どもの着物はそのままでは着る事が出来ません!
今回は、七五三の着物に重要な《肩上げ》についてご紹介します。
七五三の着物の《肩上げ》ってなに?
着物を持ち込む場合、次の3種類に分けられます。
①七五三用に新しく仕立てた着物
②購入した既製品の着物
③両親や親戚が使用した着物
①②はサイズや汚れなどの心配はありませんが、③の場合は注意が必要です。
基本的に子どもの着物は身体の大きさに比べて大きく作られてるので、着用する子どもに合わせてサイズを調整する必要があります。
その為に必要な作業の一つが袖の長さを調整する《肩上げ》と言われる方法です。
▽肩上げの意味
実は、肩上げは子どもの証であり《これからまだまだ成長する》という縁起の良い意味があり、13歳までは肩上げをするのが一般的です。
肩上げをしていないと《これ以上成長しなくていい》を意味する為、ほんの1センチでも肩上げをした方が良いとされています。
▽肩上げには2つの方法がある
1つは、《呉服屋さんに依頼する方法》です。
この場合、着用する2週間前までに使用する着物・長襦袢と着物を着る本人を連れてお店に行く必要があります。
ですが、プロの縫い上げですので、間違いはないと思いますよ!
もう1つは、《自分で縫う方法》です。
ミシンなど必要なく、針と糸とやる気さえあれば出来るので是非挑戦してみて下さい。
多少不格好だったとしても、子どもの成長を願いながら縫い上げるママの想いがあれば大丈夫!
撮影やお参りの1日だけで良い!と言う方へ、簡易的な方法をご紹介します!
七五三の着物を肩上げする簡単な方法
肩上げの方法は長襦袢も着物も、男の子の場合の羽織も男女差は特になく、基本的には同じです。
きちんとした方法もありますが、今回は撮影やお参りの1日着用だけを考えての一番簡単な肩上げをご紹介します!
注)あくまでも簡易的な方法ですので、きちんとした肩上げを行いたい方は専門店へご相談下さいm(_ _)m
準備するもの
・細めの糸(着物と同じ、または似た色)
・縫い針(細めの針)
・クリップ or 待ち針
・メジャー(ものさし)
①折山(肩上げ)の位置を決める
子どもに着物を着てもらい、袖の先が手首の骨のあたりにきたところで折山の位置を決め、つまんだところをクリップで固定する
これが肩上げの位置になります
②左右の折山の位置を揃える
着物を置いた状態で、クリップで固定した折山のつまんだ長さを測り、左右同じ幅になるように反対側も同じ長さのつまみになるようにクリップで固定する
③縫い始めと終わりの位置を決める
折山に固定したクリップから15センチくらい下を左右共にクリップで固定する
これが縫い始めの位置となります
着物を裏返し、背中側も同じように折山に固定したクリップから15センチくらい下を左右共にクリップで固定する
これが縫い終わりの位置となります
④縫い合わせる
クリップで固定した縫い始めから縫い終わりまでを並み縫いで縫っていく
表に出てくる縫い目の間隔は出来るだけ小さくしておく事がポイントです!!
※通常は二目落とし縫いをしますが、今回は簡易的な方法なので並み縫いで紹介してます
きちんとした肩上げをご希望の場合は、専門店へ依頼する等をオススメします。
⑤仕上がりの確認
左右の折山の長さが同じかを確認して完成です!
※あくまでも撮影やお参りの1日着用だけを考えての簡易的な方法ですので、使用後は必ず元の着物の状態に戻すようにして下さい!
年代物の着物の場合、着物の生地が破れやすくなっている可能性があるので注意が必要です。
その場合、細めの針で縫うことをオススメします!
忘れがちですが、必ず長襦袢も同じ手順で肩上げを行なって下さいね!
まとめ
七五三の着物の《肩上げ》の意味や簡単な縫い方についてご紹介させて頂きました。
七五三は大切な記念ですので、カメラマンを依頼して撮影をするパパママが多いと思います。
その時に、着物の肩上げをしていないと、お子さんの可愛い手が隠れてしまいます。
また、見る人によっては「縁起が悪い」と感じる方もいるかもしれません。。
そうならないためにも、事前準備の一つとしてしっかり確認をして《着物の肩上げ》をして七五三に備えましょう。
《肩上げ》を動画で紹介!
今回紹介した簡単で簡易的な《肩上げ》の方法を動画でご紹介してます。
もし良ければ、こちらもチェックしてみて下さい(^^)
https://www.photostudio-passion.com/kids/rental/howto.html
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